Sala de las dos Hermanas
二姉妹の間
リンダハルのバルコニー(左)
に刻まれた詩文
”あらゆる技が、格別の美で私を装い、私は豪奢で非の打ちどころもない。私を見て妻の美しさになぞらえたものは、この盃に向かい恩寵を乞う。だれかが、私の美しさを眺めるとき、装いに瞳は幻惑される。私のきらめきの中では、満月がここに住いを定めたのかとさえ思うだろう。私の宮殿ゆえに月の宮殿を捨てて ...........”
部屋の中央に敷かれたマカエル産の大きな2枚の大理石ゆえに二姉妹の間と呼ばれる。鍾乳石飾りの天井は、5416のパーツからなる。
ここには欧州のどこより早く水洗トイレがあった。
Opposite to the hall of Abencerrajes is the Sala de las dos Hermanas (Hall of the two Sisters), so-called from two white marble slabs laid as part of the pavement. These slabs measure 500 by 220 cm (15 by 7½ ft). There is a fountain in the middle of this hall.
リンダハルの中庭
出口に向かう回廊からダロ川の谷を挟んでアルハンブラ宮殿の向いにアルバイシンの丘の街並みが見える。古いイスラム教徒の居住区で、世界遺産である。夜は幻想的な雰囲気でフラメンコの店から夜の静寂を抜いてアルハンブラに踊り子のステップを踏む音とギターの調べが流れてくる。
『アルハンブラ物語』The Tales of Alhambra は、アメリカの作家ワシントン・アーヴィングWashington Irvingが1829年にロシア人の友人、およびスペイン人の従者と共にアルハンブラ宮殿に旅行し、滞在して書いたもので、1832年発行の旅行記・伝説集である。のち1851年に改訂版が出され、伝説集が拡張される。ワシントンアーヴィングが滞在したのが右の部屋である。
当時アルハンブラ宮殿はそれほど知られておらず、この本によって欧米諸国に広く知られるようになったといわれる。
ワシントンアーヴィングが住んだ家がニューヨーク市の北の郊外に今も保存されている。近所に黒船のペリー提督が住んでいた。明治維新以前、江戸時代のことである。この話は別にしよう。